created: 2021-04-03T14:52:21.000Z

NestJSのDI/モジュール周りについてメモ

nestjsの特徴と嬉しい点はDIの仕組みがしっかりしているところのようだ。 どのようにDIが機能しているかについて、ドキュメントとか記事をみてみたところをメモ。

モジュール

@Injectable デコレータをサービスクラスにつけて定義すると、フレームワーク側の仕組みがよしなにコントローラにDIしてくれる。依存関係を宣言し、この仕組みを制御するために定義するのが @Module デコレータ。

@Moduleの引数

@Module デコレータは以下の引数をとる

imports

the list of imported modules that export the providers which are required in this module

モジュールが、どのモジュールに依存しているかを定義する。 引数には Module を渡すので、Service クラスを記述するところではない。

controllers

the set of controllers defined in this module which have to be instantiated

nestjsでは最終的にコントローラがリクエストをハンドリングするので、エントリポイントはコントローラである。 定義した依存関係に沿ってコントローラにDIがされる。DIを受けるコントローラを定義している。

providers

the providers that will be instantiated by the Nest injector and that may be shared at least across this module

ここで定義したものがモジュール内でインスタンス化されて使えるようになる。 とくにサービスクラスがここに定義される。

なお、providers に定義するためにはクラスに @Injectable デコレータをつける必要がある。

exports

the subset of providers that are provided by this module and should be available in other modules which import this module

providers の一種だが、他のモジュールでも使われるものはこちらに定義する。

@Module({
  imports: [],
  controllers: [AmodController],
  providers: [AmodService],
  exports: [AmodService],
})
@Module({
  imports: [AmodModule],
  controllers: [BmodController],
  providers: [BmodService],
})
export class BmodModule {}
  • BmodModuleAmodModule に依存してることを定義している
  • こう定義すると依存された側でexportsしているServiceを依存した側にDIされる
    • つまり BmodControllerAmodService を呼び出せるようになる
    • this.amodService という按配

参考

コントローラ

最終的にコントローラがエントリポイントであり、作った実装を走らせるところなので、つまり注入した依存性はコントローラで使うために注入されているということになる。

コントローラのコンストラクタ引数の定義をフレームワーク側が参照して、初期化時にDIしてくれる仕組みがある。

特徴的なのはコンストラクタ。 NestJS では、フレームワークの機能により、コンストラクタにてクラスの型をもったインスタンスを引数に定義すると、自動的にそのインスタンスを this に格納してくれます。この場合、 this.appService に AppService が生えてきます。

export class AppController {
  constructor(private readonly appService: AppService) {}

  @Get()
  getHello(): string {
    return this.appService.getHello();
  }
}
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