created: 2023-03-07T07:42:20.615Z
macOS の色々なスリープ
macOS の初期設定をスクリプト一発でできないかなというのを頑張っているのだけれども、brewやxcodeのインストール中にマシンがスリープしてしまう。caffeine.app など入れればいいのだろうが、そこもスクリプトで対応したいので調べていたらスリープにも色々あるのだなということを知った。
macOS のスリープ設定
macOS では systemsetup
というコマンドがある。manを読む限りだとこれは 「システム設定」アプリで設定できることがコマンドラインからできるもの、という役どころのようだ。
The systemsetup command is used to configure certain per-machine settings typically configured in the System Preferences application.
pmset
というコマンドもあり、これも電源周りの設定をするためのソフトウェアなのだが、systemsetup
のほうがユーザが設定する想定の項目だけをいじってくれる気がするのでこちらを使うことにする。
スリープ色々
「スリープ」について設定するためのオプションは4種類ある。
-setsleep
-setcomputersleep
-setdisplaysleep
-getharddisksleep
-setsleep
がいちばん大まかな設定で、これを1分とかに設定するとディスプレイもマシン内部も1分でスリープするようになる。
-setharddisksleep
と -setcomputersleep
の違いがイメージできなかったが、ハードディスクスリープというのはHDDの寿命と騒音を軽減するためのスリープで、コンピュータスリープはメモリやCPUを止めて省電力状態にするためのスリープということだった。SSD全盛の時代にはハードディスクスリープはあまり気にしなくてもよいのかなと思う。
参考
その他
大学が2022年にもなってシャットダウンかスリープかのpros/consを説明してくれている記事。計算機のメンテナンスという観点では1週間に1度は電源を切った方がいいと書いてある。よく言われている「再起動はマシンを摩耗させる」という言説はいまではあんまり気にしなくてよいとのことだ。
ちなみに
ちなみにマシンのsleep機能を一時的に停止するコマンドは下記のようなものだ。
$ sudo systemsetup -setcomputersleep Never
pmset という電源管理を専門に行うコマンドもあって、こちらでも同様の設定ができる。
$ pmset -a sleep 0