created: 2024-11-01T03:49:34.413Z
動画の音量を ffmpeg で調整する
「音量」といっても人間の感覚的なところがおおいので、これを定量的に扱うための「ラウドネス」という指標がある。
動画のなかの音量の平均値をいろんなウインドウで出して計算するものらしい。
単位はデシベルで、だいたいマイナスの数値なのだが、もちろん数値が大きいほど「全体的に音が大きい動画」ということになる。
テレビの動画は -24.1 LUFS
$ /usr/bin/ffmpeg -i ./ピタゴラ/ピタゴラスイッチ ミニ▽うた▽くねくね人まちがいさがし\[字\].mp4 -filter_complex ebur128 -f null - |& tail -10
Integrated loudness:
I: -24.1 LUFS
Threshold: -34.5 LUFS
Loudness range:
LRA: 6.2 LU
Threshold: -44.8 LUFS
LRA low: -28.2 LUFS
LRA high: -22.1 LUFS
YouTube からもってきたものだと -8.4 LUFS とか
/usr/bin/ffmpeg \
-i ./ImGaming.mp4 \
-nostats \
-filter_complex ebur128 \
-f null - |& tail -10
Integrated loudness:
I: -8.4 LUFS
Threshold: -18.4 LUFS
Loudness range:
LRA: 2.1 LU
Threshold: -28.4 LUFS
LRA low: -9.3 LUFS
LRA high: -7.2 LUFS
調整コマンド
こんな指定で調整する。
ffmpeg -i ImGaming.mp4 -filter:a loudnorm=I=-23:LRA=7:TP=-2 -c:v copy ImGaming.loudnorm.mp4
loudnorm
だいたい地上波の録画に近い感じにしたい場合はこんな指定になる。
I=-23 (Integrated Loudness)
全体の平均でこれくらいにしてね。という指定
LRA=7 (Loudness Range)
平均はともかく、うるさいところ静かなところあると思うけど、ブレはこれくらいの範囲におさめてね。という指定
TP=-2 (True Peak)
一番うるさいところも、これ以下にしてね。という指定。